Vaundyのアルバムが半端ねえ件について。
こんにちは!れと申します。
主に邦ロックを中心に書いていきます!
ということで早速・・・
『Vaundy』というアーティストをご存じでしょうか。
作詞作曲、アートワークや映像プロデュースまで手掛ける、19歳のマルチアーティストです。
その実力は、ゲスの極み乙女。のVo&Gtとして知られる川谷絵音氏も絶賛するほど。
代表曲ともいえる『東京フラッシュ』は、1000万回再生にリーチをかけているほどです。
そんな破竹の勢いで名を轟かせている彼ですが、
1か月ほど前に、1stアルバム『strobo』を発表しました。
それが
これまた凄い・・・
ということで、1曲ずつ紹介させてもらいます!
Vaundy 1stAlbum 『strobo』
- 1.Audio 001
- 2.灯火
- 3.東京フラッシュ
- 4.怪獣の花唄
- 5.life hack
- 6.不可幸力
- 7.soramimi
- 8.Audio 002
- 9.napori
- 10.僕は今日も
- 11.Bye by me
1.Audio 001
こちらは導入のインスト曲となっています。
町中の音やパソコンのタイピング音など、日常を感じさせる音が含まれたインスト曲です。
また、『ただいま。』というVaundyさん本人の声のあと、次曲へ移行するという流れになっています。
現実から、音楽の世界に誘う役割として、とても大きな役割を果たしてくれています。
23秒という短さですが、非常に引き込まれるインスト曲です。
2.灯火
アコースティックギターからの導入が印象的な、ミディアムテンポの楽曲です。
アルバムのリード曲として相応しい、優しくも力強い楽曲です。
そしてこの曲の魅力ですが、なんといっても『裏切り』が含まれていることです。
一番、二番はアコースティックギターがメインで音数も少なく、ミディアムテンポながらもどこか落ち着いた雰囲気で進行していきます。
そしてCメロに入り、このままラスサビに入るのかと思いきや・・・
音数が増え、コーラスが重なり、音も厚さを増して、メロディーもガラッと変わり、突然明るく力強い楽曲へと変貌を遂げます・・・!!
本当に鳥肌ものです。
またリリックを見ていただくと分かるのですが、この灯火とは、未来に対する灯火を表しています。
不安ながらも前向きな気持ちで未来に灯火を照らす、そんな背景まで感じ取れる楽曲でした。
3.東京フラッシュ
シティポップを彷彿とさせるこの曲は、なんといってもベース、ピアノの音の美しさが際立っています。
コード進行もジャズなどで使用されるコード進行を用いており、エモいという言葉がよく似合う楽曲です。
『東京』という枕詞が使われる楽曲は夜を連想させられる楽曲が多いですが、こちらも夜が似合う、どことなく落ち着いた雰囲気が醸し出されています。
百聞は一見に如かずです。幸いにもこの楽曲はYouTubeにアップされていますので、ぜひ聞いてみてください。
4.怪獣の花唄
灯火、東京フラッシュときて、この楽曲。
アルバムを順に聞いた方なら、誰もが度肝を抜かれる楽曲です。
なんといってもこの曲、ゴリゴリのロック調の楽曲なんです。
落ち着いたポップ調というVaundyのイメージをぶち壊しにきています。
なんでもかけるのかVaundyは・・・!!
歪みかかったギターと、四つ打ちドラムから入り、楽器の構成もギター、ドラム、ベース、シンセサイザーという、まさに王道ロック。
リリックも前向きな歌詞で、メロディーも癖がなく単純に明るい。
アルバムのリード曲という扱いですが、Vaundyというアーティストの多彩さを象徴するような楽曲です。
落ち込んだり元気がないときはぜひ、この楽曲を。
5.life hack
怪獣の花唄から一変、アコースティックギターから始まるヒップホップ基調の楽曲です。
Aメロ、Bメロは歌詞をメロディーに思い切り乗っけてはおらず、少しラップ調な印象を受けます。
また音数は少なく、低音がとても目立つ一方で、コーラスはオクターブ上になっており、非常にまとまった楽曲構成となっています。
リリックも深い愛に対する不安を詩っており、ヒップホップの楽曲との相乗効果で深く感じ取れると思います。
6.不可幸力
少し不気味な雰囲気ではじまるこの楽曲は、Aメロでラップ調という、先ほどのlife hackと似るものがあります。
リリックに関しても、劣等感や欲望といった、人間の奥深くに潜む汚さ、醜さを詠った楽曲となっています。
そしてこの曲もまた、『裏切り』が潜んでいます。
Cメロまでは低音のメロディーに沿って、落ち着いたまま進行し、楽曲自体の大きな盛り上がりは見せません。
しかしラスサビで、高音重視のメロディーへと変貌、力強い楽曲へとなります。
このラスサビでいきなり盛り上がるというのは、人間の醜い部分を一気に解放するといった意味も含まれているのでしょうか・・・
また曲名と歌詞も相まって、幸せを掴むにはこういった感情も必要なのかもしれないなど、色々と考えさせられます・・・
そんなドロドロとした人間の根源を表現する『不可幸力』、必聴です。
7.soramimi
これまたラップ調。三連続でございます。
先の二つとは違い、バリバリ韻を踏んできます。
サビは二つの単語を繰り返し叫び、バックの音を目立たせるといった、ダンスミュージックのような構成です。
ドラムも四つ打ちで続き、非常にリズミカルな楽曲となっています。
そしてリリックなのですが、なかなかにエグイことを連発します・・・
自身の欲望であったり、現代社会を風刺したりと、リリックに耳を傾けても楽しむことができます。
センス抜群で常軌を逸した楽曲を世に放つVaundyさんですが
彼もしっかり男なんですね・・・
平気でエロイとか言っちゃうんですね・・・
同じ男で人間ですね・・・
そんなリズミカルでリリックに富んだsoramimi、空耳で終わらせることなく耳に焼き付けてみてください。
8.Audio 002
先ほどのAudio 001のアンサーソングです。
001では、外の世界から中の世界という移り変わりですが、これは中の世界から外の世界に移るといったインスト楽曲です。
ラジカセ(?)を停止させ、電車の音が鳴り響くといった日常音が盛り込まれています。
この002以降の楽曲を聞いてもらうと分かるのですが、ローテンポで柔らかいリリックの歌詞が続きます。
素晴らしいターニングポイントの付け方だと個人的に思います。
9.napori
ローテンポで、シンセサイザーが目立つ楽曲です。
お互いを求める大人の恋を詠った、少し色っぽいラブソングとなっています。
またリード曲ということで、ほか二つのリード曲とはまた違った雰囲気を醸し出しています。
音数も少なく、夜が似合う楽曲です。
19歳でこんな恋を経験したのかはわかりませんが、共感できる方は少なくはないと思うような歌詞です。
お互いを求める少し重いような大人な恋、それを歌う大人なVaundyも聞いていただきたいです。
10.僕は今日も
ゴリゴリのバラード曲です。
王道バラードといっても過言ではないほど無駄な音がなく、きれいな構成となっています。
メロディーラインも非常に明快で捻ったようなところもなく、単純に聞きやすい良曲です。
さらにリリックに関しても、Vaundy本人の感情を赤裸々に綴った、そんなリリックです。
登場人物は僕、母さん、父さん、彼女という身近な人間で、彼らの言葉を中心に展開していきます。
彼らの言葉を受けて、自分の理想と現実に葛藤しているようなリリックには、どこか共感してしまうところもあります。
自身の弱い部分までも歌い上げる様には、深い感動まで覚えます。
歌い方やリリックにも耳を傾けて聞いてほしい、そんな一曲です。
11.Bye by me
アルバムの終わりを飾る曲です。
軽快なテンポ、アコースティックギター、太鼓の音などはどこか素朴さを感じさせ、カントリーミュージックを彷彿とさせます。
リリックも曜日が盛り込まれていたり、またどこか気怠さも感じられ、Vaundyの世界から日常に引き戻されるような感覚を覚えます。
アルバムの最後を飾る楽曲として、メロディーもアレンジもリリックも申し分ない楽曲でした。
以上、Vaundyさんのアルバム、『strobo』の全曲を軽く語らせてもらいました。
全ての曲がそれぞれ色を持っており、飽きを感じさせない名盤となっています。
聞いたことのない方は勿論のこと、一度聞いたことがある方も、もう一度頭から再生していただきたいです!
自分なりの解釈を持って、一緒にVaundyの世界観を楽しみましょう!!
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